鯖街道 鞍馬から海の見える奈良・小浜へコマジェツーリング

久しぶりに、鯖街道を走ってみたくなった。今回の相棒は、これも久しぶりのおんぼろマジェスティ125。最近は快調に走ってくれている、かわいい奴です。

枚方から淀川沿いに旧国道一号線を走り、伏見・大手筋から第二京阪の側道を走ります。京都市内に入るとそのまま堀川通となります。本当は北大路あたりで東へ進路を取り、鴨川沿いの川端通りを出町柳から北東へ大原へと向かうつもりでした。が、堀川をそのまま北上し、大好きな上賀茂神社へお参りし、これも久しぶりに神馬堂の焼餅を手土産代わりに購入。
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さらに北上して、静原から大原へ抜ける案を棄て、鞍馬寺へ。
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実は、鯖街道というのは福井県小浜市から京都へとつながる何本かの街道のこと。日本海でとれた新鮮な鯖などを海のない京都へ運んでいるうちにいい塩梅になったということから、鯖街道と言われるようになったものです。一番有名なのが当初予定していた大原から朽木を抜けて小浜へ着く道、国道367・303号線です。嵐山から三尾と言われる紅葉の名所を抜けて、明智光秀が名付けた周山・旧京北町、北山杉の里・中川、かやぶきの里・美山、陰陽師・安倍晴明ゆかりの名田庄を抜けて行く周山街道、国道162号線が今も使われている主なルートです。それ以外にも、重なりながら、また人知れず山中を突っ切るように多くの道があったのだそう。

実はそんな中で、鞍馬から北上し、大見から葛川へ抜けるルートがあります。鞍馬寺も大好きなお寺。せめて門前で、手だけでも合わせたいと思ったことで、今回はその道を走ろうと考えたわけです。
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鞍馬寺から北への道は、かなりの勾配で、それでも自転車乗りがチャレンジしていたのにびっくりでした。国道477号線との分かれ道があり、久しぶりに急勾配で知られる百井峠を走ってみたくなりました。
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百井峠を抜けて東へ行くと、青少年旅行村がありその先に分岐点。
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そのまま行くと、大原・小出石に入るのですが、ちょっとおもしろくなさそう。それならさらに北を目指して、もっと北で葛川へ入りたいと、大原小学校百井分校をさらに北上。その先の北山クラブひのこ小屋の分岐を左へ取りました。右へ行くと、修道院があるのでちょっと写真だけ一枚パチリと撮ってきました。こんな山中に修道院だなんて、本当に世捨て人って感じです。戻って”大見”のほうへと進んだのですが、これが失敗でした。延々と行くと、道はだんだん厳しくなり、舗装が途切れたり、大きな水たまりがあったりと、気を使うこと気を使うこと。で、おまけに”林業後継者交流センター”で行き止まり。歩行者は行けそうなんだけどなぁ。
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先ほどの分校まで戻り、小出石へと向かうことにしました。あー時間の無駄使いだった。そもそも、百井峠に入らず、そのまま北上していれば松上げで有名な広河原から久多を経て、葛川梅の木まで抜けられたのです。地図はツーリングまっぷるを持っていたけど、「わかるだろう」ってと勘だけで走ってしまったのが失敗でした。
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小出石からは国道367号線に入り、らくちんな道。滋賀途中を経て、花折峠を経て、葛川沿いへと降りて行きます。道もよくなり、車も増え、バイクも気持ちよく快走し、自転車もたくさん走ります。その横をブーンと僕のマジェも頑張って走ります。葛川沿いの道はいつ走っても気持ちいい。次の目的地は朽木新本陣。
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朽木は、近江源氏・佐々木氏の支流の朽木氏が鎌倉時代以降治めた地で、城こそないものの陣屋を中心にした城下町。新本陣は道の駅のような施設で、ちょっと立ち寄りだけ。以前来たときは多くのバイクで賑わっていたのに、今日はバイクも人も少なかった。

朽木と言えば、司馬遼太郎氏の「街道をゆく」の一巻目「湖西のみち」にも出ている旧秀臨寺庭園のある興聖寺があるところ。一度は行きたいのだけれど、やはり秋がよさそうということで、時間もないのでパスしました。

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もう一つの見どころは、丸八百貨店。ずっと以前には本当にいろいろなものを販売していた百貨店でしたが、現在はカフェ。中を見せていただき、お茶をふるまっていただきました。
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さて、次は熊川宿。367号線から303号線に入り、寒風峠を下ったところにある鯖街道の宿場町。
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古い町並みが残されていて、タイムトリップできるすてきなたたずまいです。今日はここで「たまごかけご飯」をいただくんだい。なんと単品350円。定食で500円です。僕はもちろん単品です。卵がおいしいのと梅のだし醤油がいい。ご飯もおいしいのです。ごちそうさまでした。
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さて、いよいよ小浜へと入っていきます。目的地は”柄本民芸店” 店主の柄本忠彦さんはかれこれ40年の知り合い。大学のころ、初めて訪ねて以来、ずっと大好きな人です。

が、今日はその前に、海の見える奈良・小浜で一番の名刹の明通寺へ行きたいのです。国宝の本堂と三重塔、ご本尊の薬師如来様と会いたくて、ご朱印も欲しいのです。大好きな街の一つの小浜ではもらったことがなかったので、今日こそ!といった感じです。
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駐車場でマジェを止めて、石段を上るまでもないうちに、たくさんの虫たちの攻撃を受けました。急に夏のように暑くなった今日、虫たちが慌てて飛び出したって感じです。蚊が大嫌いな僕は、それだけで不機嫌じゃ。お寺は素敵な感じなのですが、寄ってくる虫たちに辟易してそれどころではない。でも、本堂ではご住職が丁寧な説明をしてくださいました。合掌。
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ついでに、東大寺のお水取りに水を送るお寺として知られている神宮寺。こちらでも虫に責められて退散。
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若狭の国一之宮である若狭彦神社、若狭媛神社にもお参りしました。
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次はいよいよ、小浜市西尾の柄本氏を訪ねます。柄本民芸店は、忠彦さんが50年も作り続けてきた「漆だるま」の販売所。
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元々は、若狭塗で使われた漆が一斗缶にたまり、固まったものを適当な大きさに割り、研磨し、顔を描いたものがスタート。現在は本物の漆を使う箸屋さんが減り、樹脂で作ってはいるものの、その
作品は一つ一つが異なり、世界に一つしかないとっておきのものとなります。

お話して驚いたのは、この度、令和第一回目の黄綬褒章の受賞となられることが決定したそう。来週、表彰式で表彰の後、皇居で新天皇陛下・新皇后陛下とも会われるのだそう。「ずっと続けてきたことがよかったんかなぁ」
「みんなが盛り上げてくれたからな」と謙虚な姿勢はいつもの柄本さん。それにしても、驚きでした。コーヒーをごちそうになり、なんか圧倒されて話を聞きに来た感じになって、何も買わないまま帰路につきました。なにしにきたんだか…。

ちょっと小浜港のほうへと海を見に行きました。フィッシャーマンズワーフは、もう終わりかけの時間なのか、商品も人も少なくて残念でした。でも、海はきれいで、心を洗ってきました。
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帰りは、道を変えて国道162号線で帰ります。当然、美山のかやぶきの里も訪ねて、写真だけは撮ってきました。
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再びバイクの上の人になりました。さすがに道の駅も、時間が遅くなったのでバイクもほとんどおらず、お店も閉まってしまいました。

結局、一日の走行距離は300キロにもなりました。山道で気を遣うところもあったので、ちょっとぐったりです。でも、楽しかった。久しぶりにリフレッシュできたような気がします。

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