続 下戸の酒談義 獺の話である。

獺祭、その後の話である。広島も山口も台風に伴う大雨で、訪問の予定はめちゃくちゃ。ようやく、山口のホテルに入り、ぐっすりというかぐったり。翌朝、営業で得意先を回りながら獺祭を探します。けれど、どこに行っても売り切れです。うーん、また買えないか?と思ったところで、訪問先の担当の方に話をすると、「ここからどちらへ向かわれますか?」「周南へ向かいます」「それなら、蔵元が途中になるような道を選べばいいんじゃない」というわけで、ちょっと遠回りにはなるのだけれど、蔵元の旭酒造へと行ってみました。

岩国市の郊外の山の中に旭酒造はありました。いくつもの立派な建物があり、なおも新しくでっかい建物を建設中。人気なだけに儲かっているようです。お隣にある小学校も、古くはなさそうですが、いい佇まいの建物で素敵です。聞くと、小学生は7人しかいなくて、でも来春には3人が増えるのだそう。マンツーマンに近い状態であることから、学力は高く、ただ家族的なだけに中学校以降の集団生活に親が不安を感じて、町の学校まで通わせているお家もあるのだそうです。

車を止めて、ゆっくりとあたりを見ながら歩く僕の横を、大急ぎで小走りの親子が行きます。ふむふむ、そんなに品薄なわけか。古い蔵元を予想していた僕に、次々と現れるコンクリートの建物。うーん、興ざめかもしれん。聞けば、人気の注文故に対応しきれず、周囲の耕作放棄地を買収しようとしても田舎なだけに「先祖伝来の地を人様にゆずるわけにはいかん」ということで、手に入れられず。古い蔵を取り壊して建物を上へと伸ばすことにしたのだそう。ただ、さすがに直売所はそれなりに気を使った建物でした。

直売所に入ると、先ほどの親子。「××はないですか?」と尋ねています。どうやら、お目当ての商品はなかった様子です。よく見ると「お一人様一本でお願いします」と貼られていました。そういう事情で、二人連れ、かつ大急ぎで抜かしていった訳でした。さて、私も物色開始です。たくさん種類があって、よくわかりません。でも、買うのは720の瓶と決めていて(一升瓶を持って歩けるはずはないですよね)、どうやら定番の二割三分削と言うのが売り切れている様子。で、あとはいいものばかりが残っているみたいで、どれもこれも高いのです。で、手に取ったのが先ほどの親子が買って帰った「試」という銘柄。理由は地元の方でも買っていくことの安心と、これなら僕の小遣いでも手が届くからというわけです。

実は、今回の出張でもし獺祭が手に入れば「山登りの仲間で呑もうか」とルイガノ氏と話をしていたのです。が、メンバーの中で特に酒好きの”長老”と”ルイガノ氏”が梅田で、ちょうどそこにあった獺祭を呑んでしまったとのこと。それなら、いつも良くしてくれている仲良しの店長に届けようかと聞くと、いただきたいって返事。予定変更して届けることになりました。皆さん、申し訳ない。でも、会合にあわせてまた用意しますので、ご勘弁下さい。それにしても、自分の口に一滴も入らないなんて、ちょっと寂しいです。
画像

試というのは獺祭を造るために23%まで米を削る時に、割れたり潰れたりした米で造ったお酒。本当は純米醸造酒なのだけれど、そういう米を使っているために、表示はそうなっていないもの。ある意味、お得に獺祭が呑めるという、お試し価格での提供となっているようです。僕自身は獺祭を呑んだことはないのですが、美味しく喜んでいただけるといいなぁと思っています。また、感想を聞いて買いに行かなくっちゃ。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック